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東京ガスの太陽光・蓄電池は訪問販売と何が違うのか——スマートリンクなど提携工事店が来る仕組みと対象条件
訪問販売を断ったあとで「それなら大手に頼めばいいのでは」と考える人は多く、 東京ガスはその選択肢のひとつです。販売のしかたは訪問販売と明確に違います。 自分から申し込んで日時を決め、契約は現地調査の後です(出典1)。
ただし、そのまま鵜呑みにできない点も公式サイトに書かれています。見積もりで訪問するのは東京ガスの社員ではなく提携工事店(スマートリンク・新日本エネックス・ガイアの3社)であり(出典1)、地域や条件によっては提携の販売施工店が直接契約・施工を行い、その場合の保証は施工店の規定が適用されます(出典2)。
そして対象は関東1都6県の持ち家の戸建てで、1981年以前に着工した住宅は対象外です(出典3)。 当てはまるかどうかを最初に確かめてください。 「スマートリンク」を名乗る訪問や電話が申し込んだ覚えなく来た場合の確かめ方はよくある質問にまとめました。
| 確かめること | 答え | 詳しく |
|---|---|---|
| 自分の家は対象か | 関東1都6県・持ち家の戸建て・1981年以降に着工 | 対象条件 |
| 訪問販売と何が違うか | 自分から呼ぶ/契約は現地調査の後 | 3つの違い |
| 誰が家に来るのか | 東京ガスの社員ではなく提携工事店 | 来るのは誰か |
| どれくらいかかるか | 契約から利用開始まで3ヶ月〜半年・工事3日 | 7ステップ |
| 金額は適正か | 大手でもkW単価に直して比べる作業は残る | 単価の見方 |
対象になるのは誰か——エリア・築年・土地面積
まず条件です。当てはまらない場合、ここから先を読む必要はありません。 無料相談の申し込みフォームには次の記載があります(出典3)。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県(島しょ部を除く) |
| 住宅の種類 | 持ち家の戸建て住宅 |
| 着工年 | 1981年以前に着工した住宅は対象外 |
| 土地面積 | 15坪(約50平方メートル)未満は設置できない可能性がある |
1981年という区切りは、建築基準法の耐震基準が変わった年(新耐震基準)と一致します。 屋根に設備を載せる以上、建物の構造が前提条件になるためです。 なお2006年8月31日以前に建てられた住宅の場合、建築図面で建材の確認が必要になり、 内容によっては引き受けられないことがあります。
関東以外にお住まいの方、マンション・賃貸の方、1981年以前に着工した住宅の方は対象外です。 その場合は全国対応の一括見積もりサービスで複数社を比べることになります。 判断の材料は実例8件をkW単価で比べた記事にまとめてあります。
訪問販売と違う3つの点
訪問販売を受けた人にとって重要なのは「同じ訪問なのに何が違うのか」です。 公式サイトに書かれている手順から読み取れる違いは3つあります(出典1)。
| 訪問販売 | 東京ガス | |
|---|---|---|
| きっかけ | 相手が突然来る | 自分から申し込んで日時を決める |
| 契約の時点 | その日のうちに求められることがある | 現地調査の後(5番目の工程) |
| 他社比較 | 「今日だけ」と比較させないことがある | 他社見積もりとの比較を質問してよいと案内 |
3つ目は公式サイトの表現をそのまま引くと、訪問(見積もり・提案)の工程について 「会話の中で、他社様のお見積りとの比較やご懸念点などについてもお気軽にご質問ください」と書かれています(出典1)。売り手自身が相見積もりを前提にしているということです。 これは「今この場で決めてください」と迫る訪問販売とは、根本的に姿勢が違います。
一方で、訪問そのものは行われます。 公式サイトも「詳細お見積もり時は、東京ガス提携店のスタッフが、ご自宅に訪問させていただきます」と明示しています(出典2)。 「訪問を受けたくない」という理由で大手を選ぶと、期待と違うことになります。 違いは訪問の有無ではなく、誰が主導権を持って呼ぶかです。
家に来るのは誰か——提携工事店と契約相手
ここが、他の紹介記事ではあまり書かれていない点です。公式サイトは訪問の工程について「なお、営業担当者は東京ガスが委託する提携工事店になります」と記載し、 提携工事店として次の社名を公表しています(出典1)。
| 提携工事店 | 所在地 |
|---|---|
| 株式会社スマートリンク | 東京都新宿区筑土八幡町 |
| 株式会社新日本エネックス | 福岡県福岡市博多区住吉 |
| 株式会社ガイア | 東京都墨田区向島 |
スマートリンクと新日本エネックスは公式サイトの導入の流れのページに、 ガイアを含む3社は申し込みフォームの第三者提供の同意事項に記載されています(出典1・出典3)。申し込むと、入力した氏名・住所・連絡先などがこれらの提携店に提供されます。 フォームには「同意いただけない場合、無料相談の対応ができません」とあり、この同意は必須です(出典3)。
公式サイトの注記に 「地域や条件により、東京ガス提携の販売施工店が直接契約・施工を行う場合がございます。 その場合、保証等は販売施工店の規定が適用されます」とあります(出典2)。 つまり契約書に書かれた相手が誰で、保証を出すのが誰なのかは、契約書を見るまで確定しません。 「東京ガスだから安心」と考えて申し込む場合、この点は必ず契約前に確かめてください。
相談から利用開始までの7ステップ
公式サイトが公開している手順です。契約から設置工事・利用開始までは3ヶ月〜半年程度、設置工事は3日とされています(出典1)。
| 工程 | 内容 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 | 無料相談申込(Webフォームか電話) | 自宅の図面の提出を求められる |
| 2 | 訪問(見積もり・提案) | 来るのは提携工事店。他社見積もりとの比較を質問してよい |
| 3 | お申し込み(契約申込書の記入) | この時点ではまだ契約ではない |
| 4 | 現地調査(1時間程度) | 屋根の上・屋根裏・分電盤周辺に立ち入る |
| 5 | ご契約(電子契約) | 調査結果で見積書が変わることがある |
| 6 | 設置工事(3日) | 前日に足場を設置 |
| 7 | 利用開始 | — |
注目すべきは4と5の順番です。現地調査で屋根の状態を見てから契約になり、 調査の結果によっては見積書の内容が変わることが明記されています。 逆にいえば、2の訪問で提示された金額は確定額ではありません。 「見積もりをもらった=この金額で決まり」と受け取らないでください。
大手でも、単価に直して比べる
販売のしかたが誠実であることと、金額が安いことは別の話です。 提示された総額は、必ずkW単価(総額 ÷ 設置容量kW)に直してください。 容量が違う見積もりは、総額のままでは比べられないためです。
比べる相手は国が公表している相場です。経済産業省の調達価格等算定委員会の資料によると、 2024年に設置された住宅用太陽光(10kW未満)のシステム費用は既築で32.6万円/kW、2026年度の想定値は25.5万円/kWです(出典4)。 訪問販売の対象になるのは既に建っている家なので、比較の基準は既築の32.6万円/kWを使います。
自分の見積もりが何万円/kWになるかはkW単価の計算機で確かめられます。 実際の見積もり8件を単価順に並べた表は見積もりは高い?実例8件をkW単価で比べた記事にあります。 蓄電池を含む提案なら、kWh単価の計算機と公的な基準線も併せて確認してください。
申し込む前に確かめること
- 自分の家が条件に当てはまるか——関東1都6県・持ち家の戸建て・1981年以降の着工。 当てはまらないなら全国対応のサービスを使う
- 契約書の相手は誰か——東京ガスか、提携の販売施工店か。 保証を出すのがどちらの規定かも合わせて確認する
- 提示額をkW単価に直したか——既築の相場32.6万円/kWと比べる
- 0円プランと購入を混ぜて考えていないか——リース・PPA型は初期費用がかからない代わりに 契約期間・総支払額・設備の所有権の条件が付く。対象地域も購入とは異なる場合がある
- キャンペーンの条件と期限——時期によってキャンペーンが実施されていることがあります。 内容・条件・期限はリンク先で確認してください
補助金については、東京ガスは申請のサポートを行うと案内しています(出典2)。 ただし補助金には受給条件と予算枠があり、申請すれば必ず受け取れるものではありません。 制度は毎年つくり替わるため、営業担当者が前年度の制度名で説明していないかも確かめてください。
よくある質問
- 大手の東京ガスなら、訪問販売と違って安心と考えていいですか?
- 販売のしかたは明確に違います。訪問販売は相手が突然来て、その場での契約を求めますが、東京ガスは自分から申し込んで日時を決め、契約は現地調査の後です。ただし「大手だから見積もりの金額が適正」という意味ではありません。確かめることは同じで、総額をkW単価に直して他社と比べる作業は残ります。東京ガス自身も、訪問時に他社の見積もりとの比較を質問してよいと案内しています。
- 「スマートリンク」という会社から、東京ガスの太陽光の件で訪問や電話がありました。本物ですか?
- 株式会社スマートリンクは、東京ガスが公式サイトで提携工事店として公表している社名のひとつです(新日本エネックス・ガイアも同様)。ただし東京ガスの流れでは、訪問は自分がWebフォームか電話で無料相談を申し込んだ後の工程です。申し込んだ覚えがないのに訪問や電話が来た場合は、社名が本物かどうかとは別に、その連絡が東京ガスへの申し込みに基づくものなのかを相手に確かめ、東京ガスの窓口にも問い合わせてください。訪問販売では会社名・目的を告げることが法律で義務づけられているので、名刺と担当者名を受け取り、その場で契約しないことが基本です。
- 見積もりで訪問してくるのは東京ガスの社員ですか?
- 東京ガスの社員ではありません。公式サイトは「営業担当者は東京ガスが委託する提携工事店になります」と明記し、提携工事店として株式会社スマートリンク・株式会社新日本エネックスの社名を公表しています。申し込みフォームの第三者提供の同意事項には、この2社に株式会社ガイアを加えた3社が提携店として記載されています。また地域や条件によっては提携の販売施工店が直接契約・施工を行う場合があり、そのときの保証は施工店の規定が適用されます。
- 自分の家が対象かどうか、どこで分かりますか?
- 対象地域は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県の1都6県(島しょ部を除く)です。加えて申し込みフォームには「1981年以前に着工した住宅はサービス対象外です」「土地面積が15坪(約50平方メートル)未満の場合、太陽光発電設備が設置できない可能性があります」と記載があります。持ち家の戸建てが対象で、条件に当てはまらない場合は全国対応の一括見積もりサービスを使うことになります。
- 初期費用0円のプランがあると聞きました。購入とどちらが得ですか?
- 同じ設備でも損得の構造が変わるため、同じ土俵で比べられません。購入は初期費用として機器代と工事費がかかる代わりに設備が自分のものになります。0円プラン(リース・PPA型)は初期費用がかからない代わりに、契約期間中の料金支払いや設備の所有権・撤去条件などの条件が付きます。東京ガスのリースプランは茨城県・栃木県・群馬県が対象外になるなど、購入とは対象地域も異なります。どちらを検討するにせよ、契約書で期間・総支払額・途中解約の条件を確認してください。
訪問を断ることと、大手に相談することは両立します
突然来た業者をその場で断るのは、正しい判断です。 そのうえで設備そのものに関心が残っているなら、相手と時期を自分で選んで相談すればいいだけです。 条件に当てはまるなら東京ガスはその選択肢のひとつですし、 当てはまらない、あるいは複数社の単価を並べたいなら一括見積もりのほうが向いています。
相手と時期を、自分で決めて相談する
どちらも無料で、その場で契約する必要はありません。 訪問販売で受け取った見積書が手元にあるなら、そのまま比較の材料に使えます。
| 東京ガス | ソーラーパートナーズ | タイナビ | |
|---|---|---|---|
| エリア | 関東1都6県(島しょ部を除く) | 全国 | 全国 |
| 住まい | 持ち家の戸建て・1981年以降に着工 | 戸建て | 指定なし |
| 依頼先 | 東京ガスに直接(1社) | 自社施工の会社・最大5社 | 複数社に一括依頼 |
| 向くのは | 大手に絞って相談したい | 施工する会社と直接話したい | 単価を並べて比べたい |
全国対応。施工まで自社で行う会社に絞って比べるなら
紹介されるのは、販売だけでなく施工まで自社で行う会社です。地域に応じて最大5社の見積もりを無料で比較できます。
住まいの条件を問わず、幅広い会社から一括で比べるなら
2026年9月6日時点の情報です。新しいキャンペーンなどは、リンク先で確認してください。 当サイトは施工・販売を行っていません。上記は広告リンクであり、申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
訪問販売の契約は、法定書面の受領日から8日以内なら無条件で解除できます(クーリング・オフ)。 手順はクーリング・オフのやり方の記事にまとめました。 個別の判断は消費者ホットライン「188」または居住地の消費生活センターに相談してください。 当サイトは法的な助言を行う立場にありません。
出典
- 東京ガス「契約~導入までの流れ」solar-battery.tokyo-gas.co.jp/equipment/process/— 7工程(無料相談申込→訪問→お申し込み→現地調査→ご契約→設置工事→利用開始)、 「ご契約から設置工事・利用開始までは3ヶ月〜半年程度」「設置工事は3日で完了」、 「営業担当者は東京ガスが委託する提携工事店になります(株式会社スマートリンク、株式会社新日本エネックス)」、 「他社様のお見積りとの比較やご懸念点などについてもお気軽にご質問ください」、 現地調査の所要時間1時間程度・立ち入り箇所。2026年8月4日参照。↩ 本文へ戻る
- 東京ガス「太陽光発電・蓄電池」solar-battery.tokyo-gas.co.jp/— 「詳細お見積もり時は、東京ガス提携店のスタッフが、ご自宅に訪問させていただきます」、 「注)地域や条件により、東京ガス提携の販売施工店が直接契約・施工を行う場合がございます。その場合、保証等は販売施工店の規定が適用されます」、 「機器代・工事代は別途かかります」、補助金の申請サポート。2026年8月4日参照。↩ 本文へ戻る
- 東京ガス「無料相談・見積もり申し込みフォーム」8f2d27b0.form.kintoneapp.com/public/tokyo-gas-pv-battery— 「1981年以前に着工した住宅はサービス対象外です」、 「サービス対象地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県です」、 「土地面積が15坪(約50m2)未満の場合、太陽光発電設備が設置できない可能性があります」、 第三者提供の同意事項(提携店=株式会社スマートリンク・株式会社新日本エネックス・株式会社ガイア/ 「同意いただけない場合、無料相談の対応ができません」)、 リースプランの場合は茨城県・栃木県・群馬県が対象外。2026年8月4日参照。↩ 本文へ戻る
- 経済産業省 調達価格等算定委員会(第100回)資料1「太陽光発電について」meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/100_01_00.pdf— p.38 より、2024年設置の住宅用太陽光(10kW未満)のシステム費用は既築32.6万円/kW・新築28.6万円/kW(中央値28.7)・全体29.5万円/kW。 p.43 に2026年度の想定値25.5万円/kW。2026年8月2日参照。↩ 本文へ戻る
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